ヒップホップダンスの意外なルーツとその歴史とは?
投稿日:2024年1月8日更新日:2024年1月8日
こんにちは!大阪ダンススクールリアンの池田いくみです。
ヒップホップダンスは、1970年代にニューヨークのブロンクス地区で生まれた、アフリカ系アメリカ人を中心とする若者たちによるストリートダンスの一種です。
この「ヒップホップ」について、もともとはどういう意味なのか知らないという人も意外に多いかもしれません。ヒップホップダンスのルーツを知ることは、ヒップホップダンスのさらなる理解につながるはずです。
今回は、ヒップホップの歴史について解説していきます。
ヒップホップとは?
ヒップホップとは、アメリカ合衆国・ニューヨークのブロンクス区で、アフリカ系・カリブ系・ヒスパニック系などの住民のコミュニティで開催されていたブロック・パーティ(その街の区画で開催されるパーティ)から生まれた文化の総称です。
ブロック・パーティーの中心となっていたのが音楽とダンスであり、そこから生まれたパーティーが「Hip Hop(ヒップホップ)」と呼ばれるようになり発展していきました。
ヒップホップは、MCing(ラップ)・DJing(DJ)・Writing (グラフィティ・アート)・Breaking(ブレイク・ダンス)の4つで構成されています。4大要素に加えて、知識やファッション、言語など、さまざまなものを含むという考え方もあります。
ヒップホップのはじまり
ヒップホップの始まりは1970年代。
当時はディスコの最盛期でしたが、ブロンクス地区は貧困でドラッグに溺れる人や、ストリート・ギャングが多い地区であり、古いボロボロの建物が並ぶ町でした。
クラブに行けない貧困層の若者たちは、お金のかからない公園などで、「ブロック・パーティー」と呼ばれる内輪的なイベントを始めます。
彼らは、自宅からターン・テーブル(レコードプレーヤー)を持ってきて、電力を盗んで音楽を流して踊っていました。また、グラフィティー・アーティストは建物や列車に絵を描き、MCはラップを披露するなどしてパーティーを楽しんでいました。
ヒップホップミュージックの誕生
ブロック・パーティーには、ブロンクスに住む若者が大勢集まっている中で、カリスマ的なDJがいました。
「スクラッチ」などのDJのさまざまな技術を生み出したグランドマスター・フラッシュ、元ギャングという背景を持ちながらも非暴力組織を結成したアフリカ・バンバータ、R&Bやソウルに影響を受けたクール・ハークの3人です。
この3人がヒップホップミュージックの生みの親とされています。
若者からカリスマ的な存在として支持を得る彼らの登場により、ヒップホップは一地域の野外イベントから、「アメリカ文化のニューストリーム」として、確固たる地位を築き始めました。
なお、「ヒップホップ」という造語は、アフリカ・バンバータによって生み出されたものです。
ヒップホップダンスの登場
ヒップホップダンスは、1980年代に「ニュージャックスイング」というテディー・ライリーが流行らせたスタイルのステップを、ヒップホップミュージックに乗せたダンスが始まりといわれています。
もともとストリートで誕生したダンスであることから、自由なスタイルが特徴です。LAスタイルやジャズヒップホップ、ガールズヒップホップなど、さまざまな種類が誕生し、現在も進化を遂げながら発展しています。
まとめ
ヒップホップが誕生してから、2023年で50周年を迎えました。ストリートで生まれた文化は、現在では世界にまで拡大し、日々音楽やダンスを楽しんでいる人がたくさんいます。
歴史も探っていくと、ヒップホップダンスのおもしろさがより増していくことでしょう。
ダンス初心者限定大阪ダンススクールリアンの池田いくみでした。
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